Azure Virtual Desktop で手軽に Windows 環境


Azure Virtual Desktop で手軽に Windows 環境を利用しよう!

1. Azure Virtual Desktop (AVD) とは?

Azure Virtual Desktop(AVD)は、Microsoft Azure上で利用できる仮想デスクトップ環境です。

インターネット経由でリモートから Windows 環境を利用できるため、以下のようなメリットがあります。

  • 端末に依存しない:Windows、Mac、Linux、タブレットから利用可能
  • セキュアな環境:データはクラウド上にあるため、ローカルデバイスに保存しなくてもOK
  • スケーラブル:必要なときに必要な分だけリソースを利用できる

特に、開発や学習用途で手軽にWindows環境を使いたい高校生や若手エンジニアにとって便利です。

2. 簡単なハンズオン:Azure Virtual Desktop を使ってみよう

ここでは、Azure Virtual Desktop をセットアップし、Windows 環境に接続するまでの流れを紹介します。

手順 1: Azure アカウントの作成

まずは、Azure の公式サイトで無料アカウントを作成します。

無料枠で一定のクレジットが利用可能ですが、仮想マシン無料枠や制限があります。

都度注意してください。

手順 2: Azure Virtual Desktop のセットアップ

  1. Azure Portal にログイン
  2. 「Azure Virtual Desktop」サービスを検索
  3. ホストプールの作成
    • 「ホストプールの作成」を選択
    • リソースグループを作成(または既存のものを選択)
    • プールの種類を「個人」または「共有」から選択(個人がオススメ)
  4. 仮想マシンの設定
    • Windows 10 / 11 マルチセッションのイメージを選択
    • サイズを選択(B2s など低スペックから試せる)
    • 管理者アカウントを設定
  5. ワークスペースの作成
    • 「ワークスペースを作成」にチェック
    • 「次へ」をクリックして設定を確認し、デプロイ

手順 3: クライアントから接続

  1. Windows/Mac にRemote Desktop Clientをインストール
  2. Azure Portal で作成したワークスペースの URL を取得
  3. クライアントに追加し、接続

これで、クラウド上の Windows 環境を手元のデバイスから利用できるようになります!

3. 活用事例

(1) 高校生・大学生向け:プログラミング学習

AVDを使えば、個人のPCスペックに依存せず、最新の開発環境を利用できます。

  • Python や VS Code をクラウド環境で動かす
  • Windows 環境が必要なツール(Unity, Visual Studio など)を試す

(2) 若手エンジニア向け:開発環境の統一

企業では、AVDを利用することで開発環境を統一し、リモートワークでも安心して作業できます。

  • 開発環境をクラウド上に構築し、どこからでもアクセス
  • OSの違いを気にせず、チームで統一した環境を利用

(3) セキュアな業務環境としての活用

  • BYOD(Bring Your Own Device)環境でも安全に業務が可能
  • 端末にデータを残さず、セキュリティリスクを軽減

4. AVD を学べる Microsoft Learn の教材

Microsoft Learn では、Azure Virtual Desktop の基礎から応用まで学べる無料の教材が用意されています。

5. まとめ

Azure Virtual Desktop は、学習や開発に最適なクラウド Windows 環境です。特に、

  • 端末のスペックに依存せず Windows 環境を利用できる
  • プログラミング学習や開発環境の構築に便利
  • Microsoft Learn で無料で学習できる

この機会に、まずは AVD からクラウド活用の第一歩を踏み出しましょう!