Grafanaの無料プランやProプランとAzureのCSPM製品を組み合わせた活用事例
1. はじめに
クラウド環境のセキュリティと監視は、現代のITシステム運用において重要な課題です。
Grafanaの無料プランやProプランとAzureのCSPM(Cloud Security Posture Management)製品の活用事例を紹介します。
用語解説や基本的な構成を解説し、実際の学習方法についても触れていきます。
2. 基本用語の解説
Grafanaとは?
Grafanaは、オープンソースのデータ可視化・監視ツールであり、以下の特徴を持ちます。
- 無料プラン: ローカル環境やクラウド上で手軽にデータを可視化
- Proプラン: より高度な機能(アラート管理、エンタープライズ連携)を提供
CSPM(Cloud Security Posture Management)とは?
CSPMは、クラウド環境の設定ミスや脆弱性を監視し、セキュリティを維持するためのツール群です。
代表的なAzureのCSPM製品として、Microsoft Defender for Cloud があります。
AzureのCSPM機能では、以下のことが可能です。
- クラウド環境のセキュリティリスクを可視化
- ポリシー違反の検出と修正の推奨
- 継続的なコンプライアンス管理
3. GrafanaとAzure CSPMの組み合わせ活用事例
(1) Azure CSPMのデータをGrafanaで可視化
概要
AzureのCSPM(Microsoft Defender for Cloud)で取得します。
セキュリティ評価データをGrafanaで可視化することで、セキュリティの問題を直感的に把握できます。
実装手順
- Microsoft Defender for Cloudを有効化
- AzureポータルからMicrosoft Defender for Cloudを有効化し、診断ログをストレージに保存。
- Azure Monitorを活用してデータを収集
- Azure Monitorの「ログ分析(Log Analytics)」を使用し、セキュリティイベントを収集。
- GrafanaでAzure Monitorと連携
- GrafanaのAzure Monitorプラグインを利用し、ログデータをダッシュボードに表示。
(2) セキュリティアラートの自動通知
概要
Microsoft Defender for Cloudのアラート情報をGrafanaのアラート機能と連携させ、リアルタイムで通知を行う。
実装手順
- Azure Monitorのアラート機能を設定
- 特定のポリシー違反が検出された際に通知を発行。
- Grafanaのアラート管理機能を利用
- Azure Monitorのログをもとに、セキュリティ異常が発生した際にSlackやTeamsへ通知を送信。
(3) クラウド環境のコンプライアンス管理
概要
セキュリティリスクとコンプライアンス評価を定期的にモニタリングし、企業や組織のセキュリティ基準を維持。
実装手順
- Microsoft Defender for Cloudでコンプライアンス評価を有効化
- Grafanaで週次レポートを自動生成
- チーム向けにダッシュボードを共有し、定期的に確認
4. 学習方法とハンズオン
実際にこれらの技術を学ぶには、以下のような学習リソースを活用するとよいでしょう。
(1) Microsoft Learnで学ぶ
Microsoft Learnには、Azureのセキュリティと監視に関する学習コンテンツが豊富に揃っています。
(2) Grafanaのチュートリアル
(3) 無料で試せるハンズオン
- Azure無料アカウントを利用
- Azureでは、無料アカウントを作成することで一定のクレジットが付与される。
- Grafana Cloudの無料プランを活用
- 無料プランでダッシュボードの作成やデータ可視化を試せる。
5. まとめ
本記事では、Grafanaの無料プランやProプランとAzureのCSPM(Microsoft Defender for Cloud)を組み合わせた活用事例を紹介しました。
ポイントのまとめ
✅ AzureのCSPMを活用して、クラウドセキュリティを可視化・監視できる。
✅ Grafanaを使うことで、セキュリティリスクのトラッキングがしやすくなる。
✅ Microsoft Learnや無料ツールを活用して、実際に試しながら学ぶのが効果的。
クラウドセキュリティと可視化のスキルを身につけて、より安全なクラウド環境を構築しましょう!
6. 参考情報
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