Azure Static Web AppsとGitHub Pagesでのポートフォリオ作成の比較と優位性
はじめに
エンジニアやデザイナーが自身のポートフォリオを公開する際、Azure Static Web Apps と GitHub Pages はどちらも魅力的な選択肢です。
本記事では、それぞれの特徴、メリット・デメリットを比較し、組み合わせて活用する方法について解説します。
1. Azure Static Web Appsとは?
Azure Static Web Apps は、Microsoft Azureが提供する静的サイト向けのホスティングサービスです。GitHubやAzure DevOpsと連携して、自動デプロイが可能です。
メリット
- 無料プランあり(制限付き)
- カスタムドメイン対応
- API(Azure Functions)との連携が容易
- CDNによる高速配信
- 認証機能(GitHub、Microsoftアカウントなど)を簡単に設定可能
デメリット
- 無料プランは制限あり(カスタム認証不可、カスタムスクリプト制限)
- エンタープライズ向け機能は有料
- Azureのアカウントが必要
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2. GitHub Pagesとは?
GitHub Pages は、GitHubが提供する静的サイトホスティングサービスです。GitHubリポジトリにPushするだけでデプロイできます。
メリット
- 完全無料で利用可能
- GitHubとシームレスに統合
- カスタムドメイン対応
- Jekyllとの統合が可能(Markdownベースで簡単にサイト構築可能)
デメリット
- バックエンド機能なし(APIは外部サービスを利用する必要あり)
- CI/CDの自由度が低い
- カスタム認証機能なし
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3. Azure Static Web AppsとGitHub Pagesの比較
項目 | Azure Static Web Apps | GitHub Pages |
---|---|---|
料金 | 無料プランあり | 無料 |
デプロイ方法 | GitHub Actions連携 | GitHub Push |
APIの利用 | Azure Functions対応 | 不可 |
CDNによる高速化 | あり | あり |
カスタムドメイン | 可能 | 可能 |
認証機能 | あり | なし |
カスタマイズ性 | 高い | 限定的 |
4. Azure Static Web AppsとGitHub Pagesの組み合わせ方
ポートフォリオサイトを強化するために、GitHub Pages と Azure Static Web Apps を組み合わせることも可能です。
組み合わせのアイデア
GitHub Pagesで基本ポートフォリオをホスティング
- プロフィール、経歴、制作物の一覧などをGitHub Pagesで公開
Azure Static Web Appsで動的機能を追加
- お問い合わせフォーム(Azure Functions利用)
- ログイン機能(Azure Authentication)
- API連携(Azureの各種サービスと統合)
実装の流れ
GitHub Pagesをセットアップ
- GitHubのリポジトリを作成し、HTML/CSS/JSをPush
Settings
→Pages
から公開設定
Azure Static Web Appsをセットアップ
- Azure Portalで「Static Web Apps」を作成
- GitHubリポジトリを連携し、自動デプロイを設定
- API機能が必要な場合はAzure Functionsを追加
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5. どちらを選ぶべきか?
使用ケース | おすすめのサービス |
---|---|
とにかく手軽に無料で公開 | GitHub Pages |
CDNや高速化を活用したい | Azure Static Web Apps |
APIや動的機能を追加したい | Azure Static Web Apps |
フロントエンドのみのサイト | GitHub Pages |
まとめ
- GitHub Pagesは無料で簡単に静的サイトを公開できる
- Azure Static Web AppsはAPI連携や認証機能など高度な機能を提供
- 組み合わせることで、静的なポートフォリオに動的機能を追加可能
どちらのサービスも無料で試せるので、目的に応じて活用してみましょう!